【特集】 「一般社団法人 サルタバレー竹林セラピー塾」 石坂典子氏


竹林×セラピーをテーマに安らげる場作り、そこに込められた想いとは。

SDGs SQUAREでは、SDGsやサステナブルを意識した活動をされている方にインタビューをしています。どんな想いをもってその活動をしているのかを伺い、一人でも多くの方に伝えていければと思っております

第5回目は、「一般社団法人 サルタバレー竹林セラピー塾」代表理事 石坂典子氏です。

千葉県睦沢町を拠点に、竹林の整備や竹を使ったカトラリーを作るワークショップなど開催し、竹の魅力を発信されています。その活動にはどのような想いが込められているのか、お話を伺いました。


―――どのような活動されていますか?

「竹林とセラピーの融合をテーマに、竹林環境の整備と安らげる場作りをしています。さらにそこで取れる竹の利活用や、創作活動を通して学びになるような活動をしています。」

ワークショップで作れるカトラリーセット
ワークショップで作れる竹ドームの模型

―――その活動にはどのようなきっかけがありましたか?

「年をとってから環境にすごく興味を持って、大学にまた入ってランドスケープを勉強し始めました。そこで学んだことを活かして、何か実践できる場所がないかと思っていたところ、友達から会社が持っている場所で、一度開発しようとして頓挫し、長い間放置されている場所があるよと教えてくれ、行ってみたのです。そこは、もう立ち入れないくらいの老廃した竹藪になっていて、それを見た瞬間にこのような場所が日本全国にいっぱいあって問題になっている所だよなぁと思い、ここを何とかするということは楽しいんじゃないか、新しいんじゃないかと思いました。そこが出発点ですね。」


―――初めてその竹藪を見た時どんな気持ちでしたか?

本当にぼうぼうの竹藪で入れないぐらいの密集度でした。日本全国こういうところが増えていることは分かってはいたのですが、 実際に目にするとショックでした。里山の風景を台無しにしているし、もったいないなと思いました。竹は、元々生命力が強くてどんどん広がっていくんですね。昔は竹を生活の一部として利用されていたのですが、1960年代に周期的な要因で日本中の3分の1の竹が枯れるという事がありました。そこまでずっと日本人が生活の中で竹を使っていたのに、枯れたことによって竹を使わなくなり、そこからプラスチックや海外製品を使うようになりました。その影響で日本中に竹藪や放置竹林が広がることになったそうなんです。
竹冠を使った漢字はたくさんありますよね。それだけ日本人の生活に密着していて、作って使っていたのが一切使わなくなっていき、日本人のライフスタイルが変わってしまったのではないかと思います。
千葉の睦沢町という場所に私達の活動拠点があるのですが、やはりそこを見渡すとそういう場所がたくさんあって、これを自分たちで何かすることによって突破口になるのではないかと思いました。」


―――石坂さんが思う、竹の魅力を教えてください

まず一番はたけのこを食べられること!そして、すごく加工性に優れているので、様々な物に応用が利くこと。それから、見た目がすっきりして美しいということです。ゼロエミッションという言葉があり、無駄が出ないで全て使えるというあたりも魅力なのかなと思います。難しい籠とかは編めないのですが、私たち素人でもある程度のレベルであれば使えます。大きい木を切り倒して何かするという事ではなく、女手でも切って何か加工できる、そういった手軽さも魅力かなと思います。」


―――これから挑戦したい事を教えて下さい

「一言で言うと、使うことでちゃんと管理して、それで人も里山も元気にしたいということです。竹林は毎年整備しないと広がってしまうので、常に管理し使うことで自分達も元気になるし、里山も元気になるということですね。一番大きな想いは、体の元気な人だけではなく体が弱っている人、あるいは車椅子の人が来て綺麗な竹林に滞在してもらって気持ちよく元気になってほしいなと思っています。
今、目指していることは、まず竹林に入る入口のところにちゃんとした橋をかけて、車椅子でも竹林の中に入って滞在できるような、場所に整備したいなということです。」


―――
竹は、日本の文化を代表する茶道や華道の道具、笛や尺八などの楽器、竹刀や弓などの武道具といったものにも使われており、日本人にとって欠かせないものだという事を教えて頂きました。
石坂氏は、日本には沢山の放置竹林が広がっている現実を目の当たりにし、この状況を少しでも良くしようと、竹林×セラピーをテーマに素敵な活動をされています。日本人が昔から大切に使ってきた竹を使う事で、放置竹林の問題に向き合い、さらに日本の文化を継承していくことは、より良い社会にする方法の1つかと考えます。
竹や竹を使ったワークショップにご興味ある方は、サルタバレー竹林セラピー塾が主催するワークショップへ足を運んでみてください。
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〈Information〉
一般社団法人 サルタバレー竹林セラピー塾
整備竹林:千葉県長生郡睦沢町寺崎猿田(サルタバレー)
事務所 :千葉県浦安市入船5-45-1 浦安市まちづくり活動プラザ208
お問い合わせ  https://www.sarutavalley.org/blank-4
公式HP    https://www.sarutavalley.org/
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