2年前、「サスティナビリティSustainability(持続可能性)」という言葉に出会いました。恥ずかしながら私にとっては初めての言葉で、とてもショッキングでした。そうか、これからの社会にはこの考え方が必要なんだと。これまで経済成長一辺倒で、多くの社会問題を産み落としながらも、不都合な真実には蓋をしてきた。しかし、多方面から気候変動、環境破壊、貧困、飢餓、経済格差、ジェンダーなどの問題が発信され、それらに早急に取り組まなければならない時代になりました。そのような社会において、とりわけ企業に対する期待は大きいものがあります。規模の大小に関わらず、企業が取り組み解決すべき問題は山積しています。
2015年SDGs(Sustainable Development Goals)が国連において採択され、その後それに基づく企業行動憲章やガイドライン、コンパスやインデックスが各機関から提示されました。SDGsでは17の目標と169のターゲットが示され、誰一人取り残さない(No One Left Behind)が基本コンセプトとなっています。経済・環境・社会(Triple Bottom Line)のバランスに配慮しつつ、人類の健やかな繁栄を実現するというものです。とても挑戦的ですが、企業としてのミッションを考えるうえで非常に大切な視点であり、経営戦略としても夢と希望があります。
弊社としましても、SDGsを中心に経営戦略を立て直し、すべてのステークホルダーの皆様と対話を重ね、これまでの事業活動で得られた経営資源を活用しながら、持続可能な社会を実現することに貢献する企業活動を行ってまいります。また、サスティナビリティに基づく新しい事業を展開してまいります。小さな活動かもしれないが、地球上の生きとし生けるものが健やかに繁栄し、人々が幸福に過ごせる社会になることを願いつつ。